このような痛みで困っていませんか?
親指や手首を動かすと痛い!
手首が痛くてペットボトルを開けられない!
調味料など瓶の蓋を開けたりすると痛い!
タオルや雑巾を絞ろうとすると痛い!
親指を広げるように動かしたり、閉じたりした時に痛い!
親指を立てると痛い!
フライパンや鍋を持つと痛い!
手首の親指側に赤みや腫れがある。
手首が痛くて車のハンドル操作が辛い。
子供を抱っこしたいけど痛くて抱っこできない。
などなど、このような症状でお困りではないでしょうか!?
もしかすると『ド・ケルバン病』(狭窄性腱鞘炎・肥厚性腱鞘炎)かもしれません。
『ド・ケルバン病』(狭窄性腱鞘炎)
ド・ケルバン病とは、手首の親指側にある腱鞘『筋肉が通るトンネル』が肥厚してしまい
そのトンネルの中を通る筋肉『長母子外転筋・短母子伸筋』の腱が擦れることで炎症が起きた状態を言います。
聞き慣れた言葉だと、手首の腱鞘炎の一種です。
一般的には女性・手仕事、手作業など手を酷使される方に多い腱鞘炎の一つです。
女性の好発年齢層は20〜30代の女性
50〜60代の女性に多いとされます。
原因
20代〜30代の女性に多い理由
妊娠や出産をすることによるホルモンバランスの変化が関係します。
また、育児期などでは、赤ちゃんのおむつ替え、授乳、長時間の抱っこ、
沐浴による手の酷使などが原因となります。
50代〜60代の女性に多い理由
更年期の関係性が高く、閉経に伴うホルモンバランスの変化が関係します。
また、家事などの負担が多いことも原因となります。
手作業・手仕事で親指や手首を駆使される人
なりやすい職業『歯医者さん、介護職の方、料理人、美容師、ピアノなど楽器演奏者など』
デスクワーカー『マウスやキーボード操作』で長時間使用される方。
なりやすいスポーツ『テニス・ゴルフ・バトミントン・卓球など』
ゲームのしすぎ『コントローラーを握る力が強くなり、親指を特につかう方』
スマホの使いすぎ『片手で操作をよくする方』
こういった方々がド・ケルバン病が好発しやすい傾向があります。
症状がなくとも、該当する方々はセルフチェックで違和感の確認を行なってください。
ド・ケルバン病のセルフチェック法
フィンケルシュタインテスト
1、痛みがある方の手の親指を内側に倒す。
2、反対側の手で親指を握り、小指の方へ手首にストレッチがかかるように
引っ張りながら倒す。
この動作で痛みが増す、もしくは強い痛みがある場合などはド・ケルバン病の可能性があります。
ド・ケルバン病の方へおすすめのセルフケア
母指球のマッサージ
母指球とは、親指の下にある親指を人差し指の方へ動かすと膨らむ場所になります。
『右手のマッサージを行う場合』
左手で握り拳を作るもしくは机や椅子の角など突起を利用して母指球をマッサージします。
突起に母指球をあて、いた気持ち良い程度で体重を乗せマッサージを行いましょう。
小指球のマッサージ
小指球球とは、母指球とは反対の小指側にある膨らみを小指球といいます。
『右手のマッサージを行う場合』
左手で握り拳を作るもしくは机や椅子の角など突起を利用して小指球をマッサージします。
突起に小指球をあて、いた気持ち良い程度で体重を乗せマッサージをしましょう。
前腕のマッサージ
『右側のマッサージを行う場合』
テーブルなどの台の上に肘を乗せ、反対の前腕もしくは掌底を使い
左右に揺らしながら緩めましょう。
前腕の筋肉をつまんだ状態で親指や手首を動かした際に痛みが軽減する場合におすすめです。
しもいとうづ整骨院で考える根本的な原因と解決方法
当院には、ド・ケルバン病など腱鞘炎でお悩みの患者様も多く来院されます。
ド・ケルバン病はホルモンバランスの影響、手作業・手仕事などによる過度な負担の累積などが
主な原因となります。
実際にたくさんの患者さんを改善に向けてお手伝いさせて頂きましたが、
ド・ケルバン病の症状だけでなく、同時に巻き肩『肩甲骨の問題』や猫背『背骨の問題』の状態が併発し、首こり・肩こりなどの問題も抱えておられる方がたくさんおられました。
そのため、当院では手の使いすぎの問題だけでなく、骨の位置異常『ズレ・ねじれ』も関係し、
この問題が根本的な問題と考えています。
例えば、重たい物を肘を曲げて持ち上げることと、肘を伸ばしたまま持ち上げることを比較していただくと、肘をのばした状態で重たい物を持ち上げようとすると、持ち上げることができなかったり、持ち上がった際には肩にかかるストレスを強く感じるのではないでしょうか?
これは、体の構造にもテコの原理が働いているためです。
つまり、骨の位置関係に異常が起きると力学的に不利な力が働いてしまうということです。
この力学的に不利な力というものが過度の負担に関わり、このような問題がプラスされることで、手首により負担がかかりやすい状態になり症状を誘発したり、症状を強くしていまったり、
治りを悪くしていると考えます。
そのため当院では、ド・ケルバン病など腱鞘炎の状態だけを確認し対処するのではく、
視野を広げて全体像からド・ケルバン病などの腱鞘炎を起こす根本的な原因を見つけ出し施術を行う必要があると考えています。
しもいとうづ整骨院で行う施術
当院で行うド・ケルバン病の施術は段階に分けて行います。
まず初めに、ド・ケルバン病『狭窄性腱鞘炎』の状態を把握しなから施術を行います。
腱鞘炎などが関連する場合、手にある内在筋『母指球筋、小指球筋』『前腕部・上腕部』の筋肉に刺激を加え痛みや症状の程度に変化があるか確認を行います。
※この施術で変化がある場合、数回程度の施術で緩和・改善することが多いです。
変化がみられにくい場合や、早期の緩和・改善をしたい場合は、神経関連・姿勢問題『巻き肩・猫背』を含めた施術をお勧めします。
神経関連の施術を行う理由として、ド・ケルバン病に直接関わる『長母指外転筋・短母指伸筋』を担当する神経が一緒だからです。
この担当する神経を『橈骨神経』と言い、橈骨神経に問題が生じることで『長母指外転筋・短母指伸筋』の働きが悪くなり、その結果腱鞘との摩擦が起き腱鞘炎『ド・ケルバン病』が誘発してしまいます。
橈骨神経の通り道を施術する場合は、神経の走行にそって丁寧に施術を行う必要があります。
頸椎から出て鎖骨の下を通り、腋窩を通過し腕の方向へ向かうのでこの通り道を広げる施術を行います。
姿勢問題の施術を行う理由として、神経の通り道を狭くしてしまったり、筋肉の働きに影響があるからです。
姿勢問題の(骨の位置に異常が起きる『ズレる』)主な原因は筋肉の硬さや弱さが関連します。
骨を動かす筋肉が硬くなり、硬くなることで付着する骨を引っ張る力が働くと、
骨の位置は硬くなり縮まった方向へ引っ張られてしまいます。
胸の筋肉が硬くなり、縮まった方向に引っ張られてしまうと、
腕が内側に巻き込まれてしまいます。
この巻き込まれた状態を『巻き肩』と言います。
巻き肩になると神経の通り道が狭くなってしまったり、手首や腕にかかる負担が増加してしまいます。
このようなことから、巻き肩に関連する施術も行なっていきます。
まとめ
親指側の手首に痛みがある場合『ド・ケルバン病』という腱鞘炎である可能性が高い
産後から行く時期の女性、出産・閉経などホルモンバランスが関連する。
手を酷使するお仕事をされている方によくみられる症状である。
ド・ケルバン病に悩まされている人の多くに『肩こり・首こり』巻き肩・猫背などの問題が併発していることが多い。
併発している場合、症状が長引いたり程度がひどかったりする。
痛み止めや湿布で痛みのコントロールができない、
セルフケアなどで改善や緩和がみられにくい場合、
併発している問題『猫背・巻き肩』も直していくことをお勧めします!