骨盤とは!?
骨盤は1つの骨ではなく、様々な骨の組み合わせです。
骨盤を構成する骨 :仙骨・尾骨・寛骨
実は、骨盤は男性と女性で形が違います。
女性は妊娠や出産に適応するため広く浅く、
男性は細く深い形をしています。
女性の特徴として
骨盤周りの関節が男性と比べると柔らかく柔軟性があり、
筋肉量が男性と比べて少ないため、骨盤が安定しにくい特徴があります。
簡単にまとめると、
女性は関節が柔らかい 筋肉量が少ないため骨盤の不安定性による問題が多い。
男性の特徴として
男性の骨盤は細くて深く、体の重心を安定させる役割が強化されている。
男性の骨盤周囲は筋肉が発達していることが多く、
女性と比較すると筋肉質であるが関節の動きが硬いという傾向があります。
その中でも特に、
長時間の座り仕事、長時間の運転、運動不足が続くと骨盤の動きがさらに硬くなります。
簡単にまとめると、
男性は硬さが問題となる。
特にふとももの裏やうち太ももが硬くなってしまう。
特に股関節との関連性が重要となる。
骨盤の働き
骨盤は体の土台となる物で、何をするにしても負荷がかかる場所であり、
身体を見る上で非常に重要な場所となります。
骨盤に関係する筋肉について
・大腿の筋肉
・お尻の筋肉
骨盤の役割
・上半身を支える
・歩行や起立をサポートする 衝撃を吸収する
・座る時に身体を支える
・内臓を守る
体の中心にあるので、下半身や背骨と連携をとる大切な役割も持ちます。
骨盤の歪みやズレの原因
・日常生活での癖によるもの
・同姿勢を取り続けるなどの負担によるもの
・運動不足などに筋低下によるもの
・出産やストレスによるもの
・急な体重の増減によるもの
・加齢による影響 筋肉や靱帯の柔軟性が失われる
と様々ありますが、どの状態にも筋肉が深く多く関わっています。
ズレ方の種類
・前後の傾き 受け越し 反り腰
・左右の傾き・捩れ 片足が長い 短い
骨盤の傾き・捩れが原因で
背骨が曲がるケースも少なくありません!
足が短く 長くなる人 背骨まで曲がる人
様々な組み合わせがあります!
骨盤が前に倒れている人(反り腰)
腰を丸められない
股関節が硬くなる
お尻が出っ張る
肩こり首こりになりやすい
背中が痛くなりやすい
太ももの前面・外側が張りやすい
疲れやすい
O脚
脛やふくらはぎがガチガチになる
骨盤が後ろに倒れている(受け腰)
『ずっと座ってる』 『腰を丸める作業が多い』
『あぐらを書くことが多い』『歩く機会が少ない』
腰を反らせない
膝に痛みがでやすい
腰背部の筋力の低下『猫背』
胴体が分厚い『お腹ぽっこり』
ガニ股 膝がうまく伸びない(曲がったまま)
お尻・太ももの後ろが硬い
骨盤が歪むずれる事によって起きる症状
骨盤の周辺にはたくさんの筋肉があり、
また筋肉は骨から骨につくという原理があります。
骨の位置関係がずれる、歪むということは無駄に引っ張られてしまう、
無駄に力が入ってしまうといった本来かからないストレスや負担が生まれます。
こういったストレスの積み重ねで、
腰痛・脊柱管狭窄症・腰椎分離症・すべり症・ヘルニア・坐骨神経痛・変形性股関節症
などが生じてきます。
また、骨盤が歪んでいることが理由で解決しない症状もたくさんございます。
例えば、、
腰をどれだけ治しても変化が続かない
肩が凝るから肩を揉む 腰が重いからマッサージをする
首や肩・腰や膝や股関節などが痛いから湿布をはる
といった対処で大きく変化がなかったのであればその多くの原因は骨盤にあることが多いです。
つまり骨盤の問題が本当の原因であり、
不調など辛いと感じる症状は『結果であり原因ではない。』ということになります。
骨盤はスムーズに開閉することが大事
骨盤は複数の筋肉に支えられながら、常に開閉を繰り返しています。
あまり知られていませんが、1日の中でも開閉を行なっています。
例えば、日中の活動時は閉じ 睡眠時は開くというリズムがあります。
1日単位で自律神経の影響を受けている。
それは、自律神経の働きで筋肉が緊張したり弛緩したりするからです。
骨盤の開閉サイクルを1日単位でみると、
朝目覚めた時は骨盤がキュッとしまっています。
そして、お昼ご飯を食べる休憩時には一時的に緩み
午後の仕事が始まると再び閉まります。
夜など就寝前にリラックスすると、再び緩み、
眠りにつく頃には緩み切ります。
骨盤の開閉リズムが整っていない人は、
どんなに眠ってもだるさや疲れがとれない傾向が強く現れます。
女性の場合は月経周期にあわせて月単位でも開閉を繰り返している!
女性特有の悩み
骨盤周囲の筋肉がアンバランスになると、歪みが生じ スムーズな開閉を行えなくなります。
開閉リズムが狂うと、骨盤と共に動いていた子宮の働きにも影響し、
月経痛や月経不順、PMS(月経前症候群)など招いてしまいます。
月経の際も、出血量の多い時期2〜3日目は骨盤が緩み
排卵日にちかづくにつれ、骨盤が締まる
排卵日を過ぎると、生理にむけて骨盤が緩むというサイクルがある。
このサイクルは、プロゲステロンという体をゆるめるホルモンの働きが関係しています。
骨盤が開く10日間は身体がリラックスモードになり、
そのような時に無理をすると、かえってストレスとなるため
生理痛がひどい人は骨盤が開いている期間をゆったり過ごすことが良いとされます。
骨盤を締める上での注意点
骨盤が緩む理由として筋力低下が主な要因となりますが、
骨盤が緩いからとゆって、がむしゃらにトレーニングをするなどはあまり有効ではありません。
一概に筋力低下と行っても、そもそも骨盤が正しい位置でなければ、
疲れや痛みが出るだけで、
効果が期待できず、時間を無駄に浪費するだけになってしまうので注意が必要です。
また、筋肉を鍛える際には、緩めること と 締めること が重要となります。
締める事に意識を向ける方が多いですが、
まずは緩めることができないと締めることができません。
実は!骨盤は呼吸の際にもわずかに開閉する。
それは呼吸筋の影響を受けるため
息を吐く時には上部が締まり、息を吸う時に上部が広がります。
『呼吸も骨盤に影響を与えることを知っていてください』
ここは重要なポイントになります!
骨盤を締める上で重要とされる骨盤底筋の働き。
骨盤底筋を緩める上で重要なことは、深い腹式呼吸です。
締める 作業では 呼気時にお尻の穴を締めるイメージをしながら行うと良いです。
また、骨盤底筋の働きは、
横隔膜が上がると 骨盤底筋が上がります。 『息を吐く』
横隔膜がさがると 骨盤底筋も下がります。 『息を吸う』
呼吸を意識することも骨盤の働きに大きく関係してきます。
重要なポイントになるので何度も呼吸をお伝えしました!
しもいとうづ整骨院での骨盤に対するアプローチ
1、症状の確認
問診を元に実際の状態を確認させてもらいます。
2、可動域の検査
可動時の痛みが有るか無いか確認します!
3、触診を元に痛みの有無
触診を行い利用者さん自身の感覚と触った筋肉の状態を照らし合わせます!
4、骨盤の状態検査
基本的に仰向けで足の長さを確認していきます。
5、特徴ごとによる圧痛ポイントの触診
長い足の方はここに痛みがでる。
短い足の方はここに痛みが出る。 こういった特徴と照らし合わせます!
6、骨盤がずれる事による左右の可動域検査
・股関節の開き動き、骨盤動作時の腰痛の有無 ブリッジ・抱え込み・横倒しなど
今の問題と骨盤の関連性を測るために行います!
7、症状と骨盤の関連性の確認
骨盤の問題による症状の場合、
・関連筋を一過性に緩める、
・緩まった状態をつくる
・骨盤が揃った状態を作る。
この3点を中心に行うと、痛みなど症状に変化が現れます。
※痛みがなくなるなど、わかりやすく変化が見られるものもあれば、
主観的な変化が少なく、客観的な変化が多いといった、
体感として大きく変化を感じにくいものもあります。
主観的な変化とは、『利用者さん自身が感じるものです。』
(痛みが減る、痛みがなくなる、痛いけど動くようになる)
触った時に痛かったものが、痛くなくなる、痛みが弱まるなどです。
客観的な変化とは、『解剖学や運動学を元に施術者が行う評価です。』
(可動域が変わる、高さが揃う、筋肉の緊張が減る)などです。
骨盤状態と症状との関連性を測るためには、指標が必要となります。
当院ではこの指標をとても大事にしています。
主観的な要素だけを頼りにすると、曖昧になってしまいます。
感覚を共有するということがなかなかできないため、
どの程度いいのか悪いのかの判断が的確ではありません。
また、客観的要素だけを頼りにしても、ご本人の体感されるお悩みを解決するのに
無駄な時間と労力がかかってしまいます。
そのため、
利用者さんの主観と私共で確認できる客観的要素をすり合わせながら行なっていきます。
すり合わせを行いながら施術プランを練ることで効率よく改善していくことができます。
どのくらいの期間を目安に考えてればいいか・・・・?
一番お答えするのが難しいところです。
それは、筋肉量・骨盤問題、実際に悩まれている症状や状態が全て一緒ということがありえないからです。
『時間で解決する炎症のようなもの』であれば、たいていは2週間以内、
骨折であれば数週間、数ヶ月・・・・。
腎臓など疾患をお持ちであれば+何週のように目安をある程度お伝えすることができますが、
骨盤や姿勢、筋肉の量や硬さが原因となっている場合、
筋肉をつける『どのくらいのレベルの運動をどの程度できるのか』
筋肉を柔らかくする『どのくらいの頻度で通院できるのか、通院できない代わりにストレッチをどのくらいできるのか』
どのくらいのスピードで、戻ろうとする力が働くのか『日常でどのくらい負担がかかるのか、
かかりやすい状態なのか』など
様々な要因によって左右されるため、判断をつける事がとても難しいからです。
それでも、5〜10回程度管理させてもらえれば、見込みや予測を立てることができます。
ですが、ライフサイクルで仕事が繁忙期、閑散期、体調を崩す、崩さないなど
環境の変化で見立てを変えないといけない場合もございます。
そこを踏まえた上、平均値でお伝えすると
1回で状態の把握、施術の方向性をあらかた決めることができます。
3〜7回である程度の変化が出ます。
変化がでる理由『この筋肉が緩んでいる、この関節が動けば良いなど』がはっきりとした時点でその筋肉を対象としたストレッチや運動指導を行います。
4〜20回
主観的な要素と客観的要素を照らし合わせながら、調整を行わせていただきます。
状況に合わせて柔軟に対応させていただくのでご安心ください。
セルフケアのみで管理できるようになった際にはご卒業といった具合になります。
ブログや記事でお伝えできる事には限りがあるので、もう少しお時間を頂くものもあれば、
数回で解決し卒業される方もおられます。
程度や状態に左右されるのでご理解いただけると嬉しいです。
最後に・・・・
実際にお体を見せていただく事が解決への最短ルートになりますので、
ぜひ一度ご相談くださいませ!