バンザイ寝は注意が必要!
日々『熟睡できない』『うまく寝付けない』『疲れが回復しない』と悩んでいませんか?
その場合、睡眠の質を改善する必要がありますが
多くの場合、『寝相』が原因となっています。
特に、両腕を上げた状態で寝る『バンザイ寝』になっている人は注意が必要です。
また、多くの利用者さんに見受けられるのですが、バンザイ寝は体からの不調のサイン
ということに気づいていない方がたくさんおられます。
そして『なんともないと自己完結してしまっているケース』が多いのではないでしょうか?
大人のバンザイ寝は体の不調を示すサイン
バンザイ寝とは、両腕を上げてバンザイの体勢で寝ることです。
赤ちゃんもバンザイ寝をしていますが、これは生理的機能によるものです。
赤ちゃんがバンザイ寝する場合
赤ちゃんがバンザイで寝るのは、寝相が悪いわけではありません。
手の先から熱を出して体温を調節するため。
赤ちゃんはまだ大人のようにうまく体温調節する事ができません。
大人であれば、汗をかいたり毛穴を閉じたり開いたりして、
意識する事なく体温を調節することができます。
また、意識的に洋服を着たり脱いだりすること調節することもできます。
しかし、これらのことができない赤ちゃんは
体内にこもった熱を手のひらをつかってうまく外に出そうとします。
また、赤ちゃんがバンザイ寝している時は、
体の緊張が取れてリラックスしているためとも言われます。
赤ちゃんは熟睡して体の力が抜けるとバンザイのポーズになると言われています。
バンザイで寝ている赤ちゃんの手を握った時に、力が抜けている感覚を感じたことがあるのではないでしょうか。
バンザイをして寝ているのは、完全にリラックスした熟睡状態であるとも言えます。
そしてバンザイをすると胸が開き呼吸がしやすくなります。
赤ちゃんの場合、緊張がとれてゆったり呼吸している状態がバンザイ寝している状態ととらえることができます。
大人がバンザイ寝する場合
前述した赤ちゃんとは違い、大人がバンザイ寝をしている場合は体の不調を示すサインです。
ここでのポイントは『凝り』『浅い呼吸』『ストレス』です。
では、なぜ?バンザイ寝をしてしまうのか、その根本となる原因の3つについて解説します。
・肩や背中の筋肉が凝っている
バンザイ寝になる原因のひとつに、肩や背中の筋肉が凝っていることがあげられます。
肩こりを感じるとき、腕を真上に伸ばすとストレッチをした気分になります。
これは肩周りの筋肉を緩めるための行動で、寝ているとも同様の理由でバンザイ寝をしています。
また、肩や背中が凝っていると肺が伸縮しにくくなり、呼吸が浅くなりがちです。
睡眠中に呼吸を少しでも楽にするために、無意識のうちにバンザイ寝をしてしまっています。
バンザイ寝になっている方は、
デスクワークなどで長時間の前傾姿勢が習慣化している事が原因です。
前傾姿勢を続けると、肩や背中の筋肉が縮んだままの状態が続きます。
結果として血行不良が起き、肩や背中のこりにつながります。
・猫背や巻き肩、肥満などで呼吸があさくなっている
猫背や肥満などで、呼吸が浅くなっていることもバンザイ寝になる原因のひとつです。
背中やお腹が丸まった状態で寝ると肺が圧迫されるため、呼吸が浅くなります。
両腕を挙げると胸が開き、たくさんの空気が取り込めるため、
無意識にバンザイ寝をしている可能性があります。
猫背になる原因も、スマホやパソコンを使用する際の前傾姿勢が挙げられます。
特に長時間同じ姿勢でいたり、座っている時の姿勢が悪かったりする方は要注意です。
慢性鼻炎など、鼻詰まりの症状が治らない方もバンザイ寝になっている可能性があります。
・心理的ストレスを抱えている
バンザイ寝になる要因は、主に肩こりにより呼吸が浅くなっていることです。
肩こりは生活習慣から引き起こされる場合だけでなく
ストレスが原因になっていることもあります。
これは、体の様々な機能を調整する自律神経がストレスによって乱れるためです。
精神的ストレスが強まると、活動的なときに優位になる交感神経が興奮状態となり
血行が悪化します。
血行の悪化は肩こりを引き起こすため、心理的ストレスを抱えている方は要注意です。
以下に当てはまる方は、ストレスが原因でバンザイ寝になっている可能性があります。
・仕事が忙しい
・最近イライラする
・新しい環境に馴染めない
・いつも気が張っている
・気分がへこんでいる
・不安や悩みを抱え込んでいる
・疲れがとれない
大人がバンザイ寝を続けるとどうなる?
大人がバンザイ寝をする主な原因は、生活習慣やストレスなどがあげられます。
それでは、バンザイ寝を続けると体にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
血行不良で肩こりや首こりの症状が悪化する
すっと腕をあげたままの状態で寝ていると、筋肉が固まり、血行不良になります。
血行不良は肩こりや首こりの原因でもあるため、バンザイ寝は体に不調をもたらします。
また、バンザイ寝は肩こりによって起きている事が多く、
『肩が凝っている事が原因でバンザイ寝をしてしまう。
そうする事で肩こりが悪化する、そしてまたバンザイ寝』という悪循環に陥ります。
血行不良はむくみや便秘の原因になることも注意が必要です。
目覚めが悪く疲労感が残りやすい
十分な睡眠時間をとっているのにもかかわらず、目覚めが悪い経験はありませんか?
バンザイ寝は顎が圧迫され起動が狭くなり、睡眠時に取り入れる酸素量が減ります。
身体に溜まった疲労物質の代謝には酸素が必要ですが、
酸素量がへることで様々な機能が阻害されます。
起床時に『十分寝たけど疲れがのこっている』のは、バンザイ寝が原因かもしれません。
いびき・睡眠時無呼吸症候群の原因になる
バンザイ寝を続けると、いびきをかきやすくなることも注意が必要です。
いびきは気道が狭くなることで引き起こされます。
顎を引いた状態のバンザイ寝は気道が圧迫されるためいびきをかきやすくなります。
さらに症状が悪化すると、睡眠時無呼吸症候群の可能性もあります。
日中でも疲労感や眠気が取れず日常生活に影響がでるかもしれません。
バンザイ寝を改善したい人におすすめの対策
寝る前にストレッチをする。
まずは、寝る前にストレッチで筋肉をやわらげましょう
デスクワーク・車の運転が長い・肩、腕、手を酷使する仕事などでは
長時間同じ姿勢でいる事が多いです。
特に、肩や背中の筋肉が凝り固まっている可能性があります。
ストレッチや運動を行なって、筋肉がこわばらないように心がけましょう
ただし、激しい運動は交感神経が優位の状態になります。
睡眠の質を下げる可能性があるため、軽めに抑える事が大切です。
湯船に浸かって血行を促進する
湯船に浸かることも、凝り固まった筋肉をほぐすには大切な行動です。
入浴は血行不良の改善につながるうえ、心身ともにリラックスできます。
ぬるめのお湯に15分ほど浸かると効果的です。
しかし、お湯の温度が高すぎると筋肉が緊張状態になるため、寝付きがわるくなります。
仕事などで疲れた日はシャワーで済ませたくなりますが、短い時間でも入浴を習慣化しましょう。
体にあったマットレスや枕を選ぶ
バンザイ寝を改善するためには、寝具を見直すことも大切です。
柔らかすぎるマットレス、高さと形状が自分にあっていない枕は、バンザイ寝の原因となります。マットレスは硬すぎず柔らかすぎない、適度な反発力と体圧分散があるものを選びましょう。
枕は自分の体型にあった高さが重要です。
枕を選ぶ際に仰向けで確認しがちですが必ず横向きでも確認することが大切です。
小さい枕では、寝返りが打ちにくいめ寝返りが打ちやすい奥行きが十分なものがおすすめです。
整骨院で猫背矯正を受ける
肩や背中の凝りは、セルフケアだけで解消できない場合もあります。
肩や背中の凝りが慢性化している方は、整骨院で施術を受けることを検討してみましょう。
バンザイ寝は骨盤の歪みが原因であることも少なくありません。
しもいとうづ整骨院では、自分でわからない、気づかない原因をみつけ、
体にあった対処法でアプローチします。
まとめ
バンザイ寝の主な原因は、肩こりや猫背などがあげられます。
日中に長時間同じ姿勢が続けている方は、バンザイ寝になっている可能性があり注意が必要です。
セルフケアで改善できることもありますが、
肩こりや猫背が慢性化している場合は整骨院で施術を受けてみてください。
体の不調を改善するためにも、バンザイ寝の原因を探って対策していきましょう。
日頃から、肩こりや猫背でお悩みの方は、しもいとうづ整骨院にご相談ください。
しもいとうづ整骨院では、利用者さんの体のお悩みを詳しくヒアリングした上で、
最適な施術を提案し提供しています。
また日頃のセルフケアが痛みを緩和できるよう、
ストレッチや運動指導などのアドバイスも積極的におこなっているため、
体の不調を改善したい方はぜひお気軽にお問い合わせください。